2022/03/21 02:35
インドネシア産カカオマスをかち割るところからつくるそば粉の濃厚ブラウニー。
チョコレートの原材料はカカオ豆だが、そのカカオ豆を焙煎してすり潰していくと
やがてどろどろの液体状になる。その状態をより滑らかになるまですり潰して固めたものが
チョコレートの原型、カカオマスだ。なんの混じりけもなく、ただひたすら苦い塊である。
当店のブラウニーづくりはこの塊をかち割るところからはじまる。
カーンカーンカーン。
夜な夜な響き渡るカカオマスを剣で打ち付ける音(笑)である。
混じりけのない、チョコレートの原型、カカオマス。
チョコレートの質の良し悪しは、カカオ成分がどの程度入っているか、に大いに左右される。
最近はやりのビーン トゥ バーやハイカカオを謳った商品もカカオの成分が多いことを売りにしている。
ちなみに、一般的にスーパーで安く売られているチョコレートに、カカオの成分がどの程度入っているのか、
一度疑いの目をもって見てほしい。板チョコレートの裏をひっくり返すと、原材料で最初に目にするのが
「砂糖、植物油脂、・・・」最後の方に申し訳程度に「カカオ」、と書いてあったら、
そのチョコレートはもはやチョコレートと呼べるだろうか。
「砂糖と油を大豆レシチンや乳化剤で無理やり固めて香料でチョコレートっぽくした塊」であると思った方がいい。
そして、もうそろそろ、そのようなチョコレート「みたいな」まがい物の商品とはおさらばしましょう。
少なくとも、このブログに興味を持つくらいの感性の高いあなたですから。